サブスクリプションの罠
Adobe Creative Cloud:年間6万円。Microsoft 365:年間1万円。1Password:年間4,000円。合わせると7万円以上——月曜の朝にパソコンを開く前からすでにこれだけかかっている。
ほとんどの人はこれらのツールを3〜4つの特定タスクにしか使っていない。そのタスクは無料のブラウザツールで同じくらいうまくこなせる——インストール不要、アップデート不要、ファイルはデバイスから出ない分、むしろ優れていることも多い。
何を、何で置き換えられるかを見ていこう。
Adobe Photoshopを置き換える
Photoshopをフル活用している人はいない。実際に使っているのはこれだけだ:
背景を削除する
Photoshop:被写体を選択 → 境界線の調整 → マスク → 書き出し。最低10分。 無料代替:背景削除ツール — アップロードして3秒で完了。AIが髪の毛、毛皮、複雑なエッジを処理。ブラウザ内で完全動作——画像はデバイスから出ない。
写真を編集する
Photoshop:トーンカーブ、レベル、カラーバランスレイヤー。 無料代替:フォトフィルター — 明度、コントラスト、彩度、アーティスティックプリセット。ワンクリック。
Web用に画像を圧縮する
Photoshop:「Web用に保存」ダイアログ、品質スライダーを調整。 無料代替:画像圧縮ツール — ドラッグ、ドロップ、ダウンロード。80%軽量化、見た目は同じ。
画像フォーマットを変換する
Photoshop:開く → 書き出し形式 → フォーマットを選ぶ。 無料代替:画像変換ツール — PNG→WebP、JPG→AVIF、SVG→PNG — 一括処理、無料。
年間節約額:約6万円(フォトプランなら約3万円)
Adobe Acrobatを置き換える
Acrobat Proは年間約3万円。無料で同じことができる:
| Acrobatの機能 | 無料の代替 |
|---|---|
| PDFを圧縮 | PDF圧縮ツール |
| PDFを結合 | PDF結合ツール |
| PDFを分割 | PDF分割ツール |
| PDF → Word | PDFをWordに変換 |
| PDF → 画像 | PDFを画像に変換 |
| PDFに署名 | PDF署名ツール |
AcrobatがまさるのはOCR(スキャンを検索可能にする)だけ。それ以外の機能では無料ツールが並ぶ。
年間節約額:約3万円
Adobe Premiere / Final Cut Proを置き換える
映画を編集しているわけじゃない。クリップのカット、アップロード用の圧縮、たまにGIFを作るくらいだ。
アップロード用に動画を圧縮する
Premiere:書き出し → H.264 → カスタムビットレート設定 → レンダリングキュー → 待機。 無料代替:動画圧縮ツール — アップロード、品質選択、ダウンロード。Premiereが内部で使っているのと同じFFmpegエンジン。
クリップをトリムする
Premiere:読み込み → タイムライン → カミソリツール → 書き出し。 無料代替:動画トリマー — 開始/終了タイムスタンプを設定してダウンロード。
動画からGIFを作る
Premiere + Photoshop:フレームを書き出し → シーケンスを読み込み → タイムライン → GIFを書き出し。 無料代替:動画→GIF変換 — クリップをアップロードして時間を設定し、GIFをダウンロード。合計30秒。
年間節約額:約4万円(Premiere Pro)
1Password / LastPassを置き換える
パスワードマネージャーは本質的にランダム文字列ジェネレーターに月300〜400円払わせている。
パスワードジェネレーターは暗号学的にランダムなパスワードを生成する:
- 8〜128文字
- カスタマイズ可能な文字種(大文字、小文字、数字、記号)
- 一括生成
- ブラウザ内で100%動作——何もサーバーに送信されない
専用パスワードマネージャーには利点がある(自動入力、デバイス間同期)。でもサブスクなしで強力なパスワードだけが欲しいなら:無料で十分。
年間節約額:約4,000円
有料QRコードジェネレーターを置き換える
QRコードを生成するために月1,000〜3,000円を徴収するツールがある。QRコードは200行の数学だ。サブスクは要らない。
- URL、WiFi、連絡先、メール、電話、テキスト
- カラーカスタマイズ
- PNG + SVGダウンロード
- アカウントなし、透かしなし、「月3件まで無料」制限なし
年間節約額:12,000〜36,000円
全体の比較
| 有料ソフト | 年間費用 | 無料代替 |
|---|---|---|
| Adobe Creative Cloud | 約6万円 | remove-background + photo-filters + compress-image |
| Adobe Acrobat Pro | 約3万円 | pdf-compressor + merger + splitter + to-word |
| Adobe Premiere Pro | 約4万円 | video-compressor + trimmer + video-to-gif |
| 1Password | 約4,000円 | password-generator |
| QRコードSaaS | 約1.2万円+ | qr-code generator |
| 合計 | 約14万円+ | 0円 |
正直な制限事項
ブラウザの無料ツールが全員に適しているわけではない:
- 複雑なワークフローのプロ — Photoshopを1日8時間使うなら、ちゃんと課金しよう
- チームコラボ機能 — 共有ボルト、バージョン管理、レビューワークフローは有料ツールが必要
- 大規模バッチ処理 — 500枚の画像を一括処理するには専用ソフトが必要
- オフライン作業 — ブラウザツールはネット接続が必要(ほとんどはロード後はローカル処理)
それ以外の人——フリーランサー、中小企業オーナー、学生、月に数回しか使わない人——にとってはブラウザツールで十分だ。
どこから始めるか
サブスクリプションリストの中で一番高いソフトを選ぶ。無料の代替を2週間試してみる。必要なことができるなら、サブスクをキャンセルする。
ほとんどの人が、有料ソフトの70%を置き換えても違いに気づかないことを発見する。
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